知ってほしいこと
第649話 ニューノーマル現象
おはようございます。
皆さんは、ニューノーマル(new normal)という言葉を聞いたことがありますか。
ニューノーマルというのは、一度悪化した経済が、次に良くなる時には以前と異なった形になるというものです。
いま世界が経験しているのは、これまでの景気の循環ではなく、世界経済秩序の再構築であります。
次々に世界経済を揺るがすような出来事が起こる可能性があるのです。自国だけでは解決できないのです。
例えば、昨年のアメリカの新車販売台数は前年より21%も減りました。一方中国は、前年より46%も増え、世界一になったのです。
アメリカは、最近になって急速に景気が良くなっているそうです。しかし、自動車の販売は増えていません。それは、自動車を多くの人たちで共有するカーシェアリングなどの新しいサービスが急速に普及しているからです。
アメリカでは、カーシェアリングが前年よりも何倍ものペースで拡大しています。これは、買うよりも借りる時代に入ったことを意味するのです。
つまり、景気が回復しても、元の状態には戻らず、新しい産業や新しいビジネスが誕生するのです。
そして、また、アメリカは、折角景気が回復しようとしていたのに、原油の流出事故が発生しました。
この事故は、これまで世界中が経験したことがない史上最悪の大事故です。恐らく、アメリカだけの問題だけでなく、世界経済へ影響を及ぼすような多額な費用がかかることでしょう。
しかし、いつの時代でも、景気が悪くなると新しいビジネスが誕生するのも事実です。むしろ、景気が良い時よりも、景気が悪い時のほうが遥かに多くのアイデアが生まれることでしょう。
それは、これまで気がつかなかったことや、これまで当たり前だと思っていたことが通用しない状況となり、新しい形を模索するようになるのです。
これから私たちIT業界でも、必ずニューノーマル現象は起こります。これまでのやり方は通用せず、新しい形を提供した企業が生き残るのです。
感謝。2010年7月 1日